優秀なグローバル人材確保のための5つのポイント

人材は会社の大切な財産です。

海外進出にする企業にとって優秀なグローバル人材の確保は大切ですが、どのような人材を採用することが良いかは会社のニーズによって変わります。優秀な人材であっても、会社のニーズに合わなければ活躍することができず、宝の持ち腐れとなります。 

今回は優秀な人材確保の5つポイントを考えてみましょう。

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海外進出のためのグローバル人材確保 – 4つの方法

1.人材ニーズの明確化


まずはどの部門でグローバル人材を必要とし、そしてどのように活用したいのかを明確にすることです。会社のニーズによって必要とする能力が変割るからです。

また、グローバル人材といっても色々なレベルの人材が考えられます。主に4つに分類できます。

  • グローバル経営人材:グローバルに事業を展開する本社の経営を担う人
  • グローバルビジネスリーダー人材:国や文化をまたぐ環境でリーダーとして活躍できる人
  • ローカルマネジメント人材:現地人材を使い、ローカルマネジメントを行える人
  • グローバルリテラシー人材:高いコミュニケーション力と海外での実務経験、生活経験を持つ人

2.候補者の長所と短所を見極める


候補者の長所と得意なスキルは履歴書に書かれていますし、面接の際にもアピールされるのでわかりやすいですが、弱点についても考えることが必要です。

まず会社のニーズに候補者の長所と得意なスキルが一致するかどうか見極め、その一方で候補者の弱点が会社にとって問題とならないか、弱点については育成によって改善していくことができるか、または本社から支援することで対応できるかを見極めることも大切です。

例えば、会社の人材のニーズはグローバルビジネスリーダーであるものの、コストを考えてグローバルリテラシー人材の採用を検討することになったとします。その際には、その人を本社からまたは現地の上司や部下がサポートすることで、期待した活躍ができるかを考えなければなりません。

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3.グローバル組織戦略の策定


グローバル人材を長期的に採用し活躍してもらうには、グローバル組織戦略を策定することが大切なポイントです。中長期的なグローバル事業戦略に合う、「グローバル組織戦略」を策定した上で、適材適所の人材を見つけることにより中長期的視点で無駄のない人材採用を行うことが可能となります。

「いつまでに」「どこようなスキルを持った人材を」「どのように配置するか」という戦略です。

しっかりとした組織戦略を考えることにより、その場限りの人材採用ではなく、将来を視野に入れた人材を確保することができるようになります。

4.グローバル人材の育成計画の策定


グローバル人材の育成計画は、将来の人材ニーズを視野に入れて人材を確保するために不可欠です。

育成計画は組織戦略の一部をなすものですが、育成計画を立てることにより、今どの人材を採用し、その人材を将来の事業計画にあうようにどのように育てていくかを計画することができるようになります。

5.グローバル人事システムの構築


グローバル人材の活用には、グローバル人材に対する人事システムも構築する必要があります。優秀なグローバル人材を確保するには、国籍を問わず採用することにより、より広い多様性のある候補者グループから選ぶことができますが、残念ながら採用後には、概して海外での人事査定が曖昧なため、キャリアパスから外れてしまうことがあります。

海外勤務で培った実務経験を日本本社でどのように活用するのか、また海外でどのようなキャリアパスがあるのかというキャリア形成について明示できなければ、真のグローバル人材の活用にはなりません。

よく海外で勤務したままとなってしまう人、また本社に戻ってきても海外事業部預かりという形で、本当の意味でのキャリアパスから外れてしまって、本社にもどってから転職する人も多くいます。

優秀な人材を雇うためにはキャリアパスを示すことが大切ですし、会社にとってもグローバル人材を活用することによって更なる会社の発展につながります。

次の記事では、グローバル人材の確保の方法について詳しくみていきたいと思います。

【この記事を書いた人】

濱田幸子

 20年以上世界4大会計事務所の1つアーンストアンドヤング(EY)のジャカルタ事務所のエグゼキュティブダイレクターとして、ジャパンデスクを率い、日系企業にアドバイザリーサービスを提供。またジャカルタジャパンクラブで、税務・会計カウンセラー、及び課税委員会の専門員を務め、日系企業の税務問題に関わってきた。現在は日本在住。海外滞在歴は30年、渡航国はアジア、欧州、北米の38か国、480都市以上に及ぶ。 国際基督教大学大学卒。英国マンチェスタービジネススクールでMBA取得。

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