海外進出に求められる人物像: グローバル人材の7つの資質

ビジネスのグローバル化に伴い、必要とされるグローバル人材。グルーバル人材とは、言語、文化、価値観の違いを乗り越えて、海外の人々と円滑なビジネスコミュニケーションが図ることができ、最大限のパーフォーマンスを発揮することのできる存在です。海外進出を成功させるには、優秀なグローバル人材の存在が鍵となります。 


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海外要員というとすぐに浮ぶのは語学力だと思います。しかし、語学は、グローバル人材の要件の最初の1つに数えられるもので、本当のグローバル人材には他の要件があります。ここで7つの資質をあげます。

1.グローバル英語


ビジネスの世界では英語が共通語となっています。どの国でも本当にその国を深く理解をするには現地語が必要ですが、ビジネスの世界では、英語を話せる人が多いため、まずは英語でコミュニケーションが図れることが大切です。もちろんネイティブに近い英語を話すことができれば、間違いなくコミュニケーションが図れますが、英語がグローバル言語として使われている中、実は訛りや正確な文法はそれほど問題ではありません。 

英語にも色々あります。アメリカ英語、イギリス英語、スコットランド英語、オーストラリア英語、シンガポール英語、インド英語、フィリピン英語などです。アジアでビジネスをしている日本人にとっては、「イギリス英語やオーストラリア英語は”上手すぎて”言っていることがわからないが、アジア人の話すフィリピン英語やシンガポール英語はわかりやすい。」という人は沢山います。

言語はコミュニケーションのツールです。ビジネスでは、言語の訛りや文法よりも、自分の言いたいことが言える、相手が言ってることが理解できることが大切なのです。

2.コミュニケーション力


言語力の上に必要となるコミュニケーション力は、自分の意見を一方的に伝えるのではなく、相手の言っている意図を理解して、相互的なコミュニケーションが取れる能力です。 

アジアでよくあるのですが、英語をそれなりに上手に話すので、英語でコミュニケーションが図れていると思っていると、実は言っていることが通じていないことがよくありました。これは英語での理解力が足りない例です。

ビジネスで必要なコミュニケーション力は、双方向での意見交換ができる必要があります。一方的に自分の言いたいことをいうことではなく、相手の言っていることを、そしてその意図まで理解しなければ、よいコミュニケーションとはなりません。 

英語力が足りなくても、伝えようとする、相手を理解する能力で、効果的なビジネスコミュニケーションを取ることができます。日本ビジネスマンで、英語力はそれほど高くなくても、グローバルビジネスで成功してきた人は多くいます。

また、特に欧米人とのディスカッションでは、ロジカルな思考プロセスが必要です。日本人は直接の議論を好まず、概念的に話し、結論を出さない傾向がありますが、逆に欧米人は議論好きです。筋道をたて根拠をしめし、議論を戦わせながら、結論に導いていく論法をとります。

私が初めて英国に留学した際に、これが一番慣れなかったことでした。私が発言すると、”Why”(何故なの)と必ず聞かれたからです。概念的に考えていて、理由をしっかり考えて発言をしていなかった時に、どうしてと聞かれても、それが当然と考えていたので、理由を考えたことなどなく、また理由を聞かれることは考えてもいなかったため、びっくりしたものです。この経験から、発言する前にしっかりと考えて発言し、必ず “Because”(何故なら)と繋いで理由を説明するようになりました。

3.異文化を理解する能力


コミュニケーション能力をサポートする能力として、異文化を理解して対応する能力が必要となります。

相手の文化・価値観を理解することで相手の意図がわかります。そして、それを尊重、配慮し、適切な振る舞いをする必要があります。

例えば、インドネシアでは、時間の感覚が非常に違っています。有名な「ゴムの時間」です。ゴムのように伸び縮みする時間という意味で、インドネシアでは約束しても時間通りに打ち合わせが始まることはあまりありません。また、インドネシア語には、昨日、明日と言う言葉が、近い過去と近い未来と同じですので、明日と言われたと思って待っていても、相手が来ず、近い将来の意味だったとわかったときが何度かありました。この事が理解した上で、約束をする時は明日ではなく、何月何日と確認するようになりましたし、時間通りに始まらないことを理解した上で、余裕をみて、ミーティングを設定していました。

4.柔軟性(適応力)


日本では決められた枠の中で、与えられた仕事を、決められた型に従って仕事をすることが多いのですが、グローバルに企業が成長していくうえでは、柔軟な考え方と、それに基づく柔軟な行動が大切になります。これは新しい文化・価値観を理解し、新しいことに適応する能力です。新しいことを柔軟に取り入れ、また自分の信じることに融合して新しいやり方を生み出すことで、新しい状況に対処することができなければグローバルに仕事はできません。

新しい環境で受け入れられる商品・サービスは、既存概念からではなく、革新的アイデアから生まれることもこの柔軟性の成果です。

5.日本人としてのアイデンティティー


異文化への理解だけではなく、真のグローバル人材になるには、日本人としてのアイデンティティーを大切にする必要があります。柔軟に異文化を取り入れるだけではなく、他国に真似のできない日本人ならではの視点をもって、差別化することができます。


6.セルフスターター


海外進出は少人数で事業を立ち上げ、経営していくため、セルフスターター的資質が求められます。自発的に、主体性、チャレンジ精神をもって活動ができる能力が求められます。これは起業家的な資質ですが、与えられるだけの課題に取り組むのではなく、自分で課題をみつけ、解決していく能力が必要です。


7.幅広い知識と深い専門性


少ない人数で仕事をするため、日本にいる時よりも守備範囲が広くなるため、幅広い知識が必要となります。しかし、その一方で特に欧米はスペシャリストを育てる文化ですので、彼らと議論を交わしていくには、専門性が必要で、専門知識をもっているスタッフがグローバルビジネスでは認められやすいと考えます。

天然ガスのビジネスは欧米の会社が多く関わっていて、一緒に仕事をする機会が多いのですが、その中でガス田開発の権益をもつ会社の税務スタッフが各国から集まり、税務の取り扱いを話し合うための会議がありました。その中で、それぞれの会社のメンバーが自己紹介をしたとき、他の企業のメンバーは、経済学科、経営学科を出たスペシャリストばかりでしたが、日本の商社からのメンバーは語学科をでていため、とても恥ずかしい思いをしたといっていました。もちろんその方は長年税務の仕事をしていたので知識は十分にありましたが、スペシャリストの中、気後れをして、なかなか発言できなかったそうです。

グローバル人材に必要な7つの資質を紹介しましたが、矛盾しているような資質を持ち合わせる必要があるのです。語学力だけでなくコミュニケーション力、異文化への理解だけではなく、日本人としてのアイデンティティー、幅広い知識と専門性、そして柔軟性とセルフスターター的資質。なかなか全てを備えている人材を見つけることは難しいと思います。しかし、このグローバル人材の確保は、海外進出への鍵となるのです。


【この記事を書いた人】

濱田幸子

 20年以上世界4大会計事務所の1つアーンストアンドヤング(EY)のジャカルタ事務所のエグゼキュティブダイレクターとして、ジャパンデスクを率い、日系企業にアドバイザリーサービスを提供。またジャカルタジャパンクラブで、税務・会計カウンセラー、及び課税委員会の専門員を務め、日系企業の税務問題に関わってきた。現在は日本在住。海外滞在歴は30年、渡航国はアジア、欧州、北米の38か国、480都市以上に及ぶ。 国際基督教大学大学卒。英国マンチェスタービジネススクールでMBA取得。

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