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日本語教育プラスα

突然ではありますが「解体新書」と言う書物をご存知でしょうか?

「解体新書」は蘭方医の 杉田玄白 ・ 前野良沢 ・中川淳庵らが中心となって書かれた「日本初の本格的な西洋医学書」です。実はそれだけでなく「日本初の本格的な(西洋書物の)翻訳書」でもあり、鎖国下の日本において西洋の書物を理解する下地を作った革命的な書物であるとも言われています。

しかし、翻訳書といっても、当時の翻訳の苦労は現代のそれとは比べものになりません。何せ辞書がない、先生がいないと言うだけではなく、原本には当時の日本に存在しない言葉までたくさんあったのです(神経、動脈、処女膜など数多くの言葉がこの際に作られた)。杉田玄白 と中川淳庵の二人はオランダ語が全くできず、翻訳の中心人物であった蘭学者の前野良沢でさえ、当初はアルファベットが読めて基礎的な単語を知っているだけと言うレベルでした。

そんな中、三人は原本の解剖図を見て日本語を当てはめ、一つ一つパズルのように言葉を探して行きました。その一連の作業は「翻訳」と言うよりは「超難解な暗号の解読」に近かったかも知れません。そんな気の遠くなるような苦労の中、彼らが偉業を達成できたのは「日本に西洋医学を伝えたい」と言う医師としての使命感だけではなく、彼ら自身に「医学を知りたい」「医学を学びたい」という「知識欲」と「好奇心」があったからでしょう。解体新書の発表後、長崎に赴いた中川淳庵はオランダ人と普通に会話ができる程度の語学を身につけていたそうです。

留学生の言語教育についても同様です。教科書に沿った言語教育だけでは、いずれコンテンツが不足したり、深みがなくなったりしてしまいます。言語教育に、各自の専門分野や関心分野に関するコンテンツをプラスしてあげれば「知識欲」と「好奇心」が満たされ、そこに大きな相乗効果が生まれるはずです。
例えば
日本語教育+プラグラミング
日本語教育+六本木
日本語教育+空手
などが考えられますが、留学生の夢は百人百様。

日本の企業に就職したい人、医者になるため学んでいる人、六本木でナンパをしたい人、日本のアニメを勉強したい人、和食を極めたい人……。
彼らの夢を後押しするためには、どのようなコンテンツが必要なのかを塾考したいものです。

ユーザーの関心分野を通して語学を学ぶプログラムの好例として「LingQ」と言うアプリがあります。「LingQ」は「音の出る図書館」をイメージしており、一般的な語学学習アプリと違い、それぞれが自らの関心分野にアプローチした上で実践的な語学の運用能力を上げるためのアプリケーションです。
https://storehouse-techhack.com/lingq-ok/   

弊社メディアもTechnology+日本語」「最新ビジネス+日本語」といった形で、学生の興味がある分野を切り口に日本語教育を施すことを想定しております。ご関心のある方はぜひお問い合わせ下さい。

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